そして、床の間です。最近よくある床の間は板畳または板状のものに畳表を取り付けたものが主流ですが、貴賓室の畳は本畳で長さが9尺(5.4m)あります。
そこで通常の畳台を2台並べて手縫いで作業しました。長さも重さも1.5倍なので大変でした。
畳表は龍鬢表と言って床の間専用に使われる畳表です。通常のイ草を洗って天日干しを繰り返し手間暇をかけてきれいな黄金色にしています。今回は広島県尾道市の山根商店さんの龍鬢表を使用しました。
これで貴賓室の新畳工事は完成です。慎重に作業を進めて納得のいくお部屋になりました。ご住職や奥様方も大変喜んでいただき、私も達成感とやりがいを感じることが出来ました。ありがとうございました。