刈り取り研修2日目の朝、乾燥したい草の袋詰め作業が終わり、朝食休憩をした後、い草の刈り取り研修をさせて頂きました。
い草はハーベスタという刈り取り機で収穫されます。刈り取りながら短いイ草は除去され、長いイ草だけが束になって出てきますので、それを積んでいきます。
私達はパレットに積み込む作業をお手伝いさせて頂きました。パレットが厚くなるのでバケツで用水の水をかけ、積まないときはシートで覆ってい草が厚くないように気を使いながらの作業です。
伊藤さんのい草に対する愛情が感じられる作業でした。
昼食、昼寝の後、伊藤さんのご厚意で、次に刈り取りする予定のい草の網はずしの作業をさせてもらいました。
網とは成長したい草が倒れないようにい草田に5月頃設置し、7月頃まで成長に合わせて4回ほど網を引上げてい草が倒れないようにします。
そして収穫時に網をはずし、ハーベスタで刈り取りをするのです。
ちなみに網は漁業用の網を作る業者に特別に作ってもらっているそうです。
杭には網をとられないように鍵のようなものが取り付けてあります。これをはずしながら網をとっていきます。とった網はきれいにたたみながら巻き取って保存します。
網をはずした後の杭抜きもさせて頂きました。杭も深く入っているので抜くのは大変な作業です。
しかし私が帰宅した後、台風が八代を遅い、杭が倒されたい草田もあったと聞いています。自然の猛威は恐ろしいものです。
隣のい草田に移動し、網上げの作業も体験させて頂きました。この作業は本当に大変で、熱いサウナに入っているかのようでその中で、止めてある紐をはずし、網を引上げ、再びひもで縛る作業は大変な物です。
今回は4人で作業をさせて頂きましたが、この作業を2人でやることを考えるとい草農家さんは本当に大変だなあ、と感じます。
ちなみにこの作業を北川商店さんがドローンで撮影してくれました。その動画はこちらになります。
次に、刈り取ったい草を水で冷やします。これはい草の汚れを取るのと冷やすことで染土を付きやすくする効果があります。
その後い草に染土を付ける作業(泥染めと言います)を体験させて頂きました。い草農家さんによってイ草の染め方は色々ありますが伊藤さんは「らくらく」という染土を付ける機械で作業をしています。
私もちょっとだけ「らくらく」にい草を入れる作業をお手伝いさせて頂きました。
今回のい草刈り取り研修は、非常に充実した内容で私にとって大変貴重な体験で勉強になりました。
快く受け入れて頂いた伊藤さんには多大なる感謝を申し上げます。
また機会があれば今度は違う時期に八代に伺いたいと思います。