2日目はそれぞれの農家さんにお世話になって製織を勉強させていただきます。私は早川さんの所に行けるようになりました。早川さんは昨年度全国農業コンクールで農林水産祭天皇杯を受賞されたすごい方です。い草作りにもこだわりを持って作っていらっしゃいます。
まずは原草の選別作業から見させていただきました。選別機に取り付けるときの注意点、選別機の操作のコツなど選別ひとつをとっても大変な作業だと感じました。
次に加湿の方法について教わりました。加湿は一晩かけて機械で加湿するそうです。そうしないとい草が織れません。またそれだけだと天候によっても差があるため織る前に手加湿を行って適度な湿度にするそうです。
早川さんは一番草をわざわざ使っていただき織り機を使って説明していただきました。まずは極端に少ない加湿をした原草を織機に入れて織って下さいました。色は確かに青くてきれいですが、草があちこち切れていてすぐに皮がむけそうでした。
つまり水分が少ないと青みは強いが草が切れやすく、水分が多いときれいに折れるが表の青みがなくなってしまうようでした。天気、湿度によりその見極めをするのが大変重要なことです。
次に手加湿の方法を教えて頂きました。織り機にかける前に原草の折れや虫食いなどを取り除いた後、霧吹きによって加湿します。その方法を教わった後、7名の研修生一人一人が実際に手加湿をして、織り機にかける作業を何回かさせて頂きました。1帖分させて頂いた後、通常は1日分続けて織るところを、わざわざ外していただきました。
その畳表を使って、畳表の補修の仕方を教わりました。ランクの低い畳表ですと打ち込みが甘いのでい草は簡単に抜けますが、高級な畳表ですと補修も大変になります。皆さん恐る恐る作業をさせて頂きましたがいかに織る前の選別が大事なのかという事を勉強させていただきました。
選別したい草を短い順に並べて頂きました。長さはこんなに差がありそれによってできる畳表も当然差の大きいものになります。
2日目の夜も3件の農家さんで研修した畳店が集まり、熱い議論を繰り広げました。