畳表の材料「い草」とは(その6)

お盆の時期ですが親戚回りなどでなかなか休めない新関です。

さて、翌日早朝(3時頃の方が多いです)乾燥機で乾燥した「い草」を取り出します。(窯出しと言われます)
これがなかなか大変で密集して立てた「い草」を10束、機械でふるいにかけ粉を落とした後、結束バンドで締め付けて黒いビニール袋にいれ、倉庫に保管します。

そして保管した「い草」を後日畳表にしていくわけです。

そして「い草」刈り取り終了後、1月に畑に植えた畑苗を今度は小さく分けて田んぼに植えていきます。(8月苗と言います)

こちらの写真は今年の東家聖治さんの8月苗です。

ここで「い草」を丈夫にして11月からの植え付けに備えます。

ここで皆さんなぜこのまま育てないのかと疑問に思うかもしれませんが、実はい草は長日植物と言って、冬至の時から夏至の時に成長する植物ですので夏の時期は順調に育つようケアをしてあげないといけないわけです。

種からでは6年もかかって生育が不確定なのでこうして苗を育てて翌年の「い草」の準備をしています。

そして11月には本田へこの「い草」の苗を植え付けていきます。

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