最近、お客様から「中古マンションを購入し、リフォームをしているのですが、畳にダニはいるのでしょうか?」とのお問い合わせを頂きました。
皆さんはダニって何種類ぐらいいるかご存知ですか?世界中にダニは20,000種類以上もいるようです(他に50,000種とか数千種など諸説あり)、日本で見られるダニは2000種程度だそうです。多くは土の中で生息しているようですが、地球上のあらゆるところに生息しています。つまりどこにでもダニはいます。
日本の屋内で普通生息しているダニは15種類くらいです。そして屋内のダニが増えだしたのが1960年代以降、そう高度成長期からだそうです。昔ながらの日本家屋から鉄筋コンクリートの住宅になり、密閉された空間がダニを増やす原因らしいです。
つまり昔の畳にはダニがあまりいなかったという事です。わらで出来た畳床にい草で出来た畳表、綿や麻の畳縁と天然素材の畳でも昔の生活環境ではダニが増殖しませんでした。
密閉された空間では、壁や床などの温度湿度調整は難しくなります。外の空気との温度差によって結露が起きやすく、温度も上がりやすいからです。
また昔の床下は風が通っており、室内の湿度が上がったときには畳がそれを下に逃がしてくれる優れた機能もありましたが密閉された空間では逆に畳が湿度(水分)をため込んでしまい、カビ、ダニの原因になっています。
ただ最近のマンションではダニの住めない建材床を使った畳が主流ですから、畳の中にダニが潜んでいる事は少なくなりました。
当店では畳替えの際に、畳を引き上げた床下をお掃除させて頂き、工場に持ち込んでからも畳を綺麗にして表替えをしております。またダニの餌となるカビを生えにくくする防カビ処理をサービスで行っておりますのでご安心ください。
またダニシラズシートなどの機能シートも色々ありますし、加熱殺菌処理などもオプションでご用意しております。
とはいえ通常のお掃除をこまめに行い、換気をしてダニの餌となるカビやほこりを減らすのが快適なお住いのコツと言えます。