畳表の材料「い草」とは(その2)

今日は台風が接近し風雨が強くなってきました。被害が出なければいいなと祈っている、新関です。

さて「い草」の栽培はいつごろから始まったのでしょうか?

資料によると西暦400年(5世紀、古墳時代)築造とみられる岡山の月の輪古墳出土の鉄器にはい草織物の痕跡がありますのでその時代には織物として「い草」が使われていたのでしょう。

西暦770年(宝亀元年、奈良時代)刊行の「続日本記」には、備前出身の「秦刀良」が優秀な畳職人として記載されています。また西暦950年(天歴4年、平安時代)頃刊行の「倭名類聚抄」には畳の規格が示されています。

現存する最古の畳は奈良の正倉院にあります。西暦756年(天平勝宝8年、奈良時代)聖武太上天皇が56歳で崩御された時に奉納された御床畳の断片が現存しています。

西暦1100年(平安時代)前後に琵琶湖東岸で商業的規模でイ草、畳表の生産が行われ、農家の手により徐々に改良されていったようです。その改良種が近江商人によって各地に運ばれ、い草の産地が出来て行ったと考えられています。

おもな産地は岡山、広島、福岡、熊本、高知でしたが現在国内のい草生産量の95%以上は熊本県八代地方で生産されています。

参考資料:畳・織込花莚・藺草の基礎知識2016年8月 池田正人著 藺草藺製品研究会事務局発行

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